27日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.20%安の3216.67ポイントだった。深セン成分指数は0.41%安の10923.77ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7800億1900万元だった。
上海総合指数は、前場はプラス圏で推移したものの、後場に入って徐々に上げ幅を縮小し、終盤にマイナス圏に沈んで取引を終えた。前日の米株高や人民元の対米ドル相場の上昇などが好感された一方、24日に開かれた中国共産党中央政治局会議で景気対策を強化する方針が示されたが、今後発表される具体策を見極めようと積極的な買いが見送られたもよう。最近買われていた銘柄を中心に利益確定の売りもみられた。セクター別では、半導体やソフトウエア開発、インターネットサービスなどが売られた半面、自動車部品や造船、鉄鋼などが買われた。
A株市場では、北京東方園林環境(
002310)や華夏幸福基業(
600340)が大きく売られたほか、中公教育科技(
002607)や大族激光科技産業集団(
002008)、富士康工業互聯網(
601138)も安かった。半面、小鵬汽車(
09868)が独フォルクスワーゲン(VW)からの出資受け入れなどで合意したことを受け、関連銘柄とされる恵州市徳賽西威汽車電子(
002920)や浙江銀輪機械(
002126)、臥龍電気駆動集団(
600580)などが買われた。VWと提携強化で合意した上海汽車集団(
600104)も高かった。
上海B株指数は0.44%高の273.64ポイント、深センB株指数は0.42%高の1202.39ポイント。