25日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比4.10%高の19434.40ポイントだった。中国企業指数は5.31%高の6604.20ポイント。メインボードの売買代金は概算で1421億HKドルだった。
ハンセン指数は、中国の景気下支え策への期待を背景にほぼ全面高で始まった。始値で心理的節目の19000ポイントを回復し、じりじりと上げ幅を拡大。相場の強気と弱気の分かれ目とされる250日移動平均線(大引け時点で19331.55ポイント)を上抜け、終値ベースで6月20日以来およそ1カ月ぶりの高値を付けた。中国共産党の中央政治局が24日の会議で2023年下半期の経済政策指針を決め、「不動産政策を適時調整し最適化する」と表明したことで関連銘柄が買いを集めた。同会議は内需拡大に向けて自動車、電子製品、住宅などの大型消費を振興し、スポーツ・レジャー、文化・観光などのサービス消費を後押しする方針を示した。
ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の龍湖集団(
00960)、碧桂園服務(
06098)、碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)、華潤万象生活(
01209)がそろって急伸。中央政治局会議が「住宅は住むためのもので、投機の対象ではない」という不動産政策の基本方針に言及せず、規制緩和の思惑買いを誘ったもよう。本土金融株の招商銀行(
03968)、中国人寿保険(
02628)、中国平安保険(
02318)、ネット株の百度(
09888)、JDドットコム(
09618)、アリババ集団(
09988)、美団(
03690)、テンセント(
00700)も大きく買われた。一方、電力大手の華潤電力控股(
00836)が反落した。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は6.04%高の4257.58ポイントと急反発。電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)と蔚来集団(
09866)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)、データセンターの万国数拠(
09698)が10%超上げた。構成30銘柄のうち下落は瑞声科技(
02018)だけだった。