21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は小幅に続落。終値は前日比0.06%安の3167.75ポイントだった。深セン成分指数は0.06%安の10810.18ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で7109億5700万元だった。
上海総合指数は、前場はプラス圏での推移が目立ったが、後場はマイナス圏で軟調に推移。終盤に下げ幅をやや縮小したが、終値で6月26日以来の安値を連日で更新した。指数は3週超ぶりの安値水準とあって、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がったほか、中国の国家発展改革委員会の李春臨副主任が20日、中国共産党中央委員会と国務院(内閣に相当)が前日に公表した「民営経済の発展と強大化の促進に関する意見」について、実施に向けた各種の措置を関連方面と共同で近い将来に打ち出す方針を明らかにしたことも投資家心理を強気に傾けた。ただ、中国の景気減速や米国の利上げ長期化への警戒感から週末を前に持ち高調整の売りが広がり、相場の重しとなった。セクター別では、バッテリー素材が全面安となったほか、電源設備や自動車部品も売られた。半面、不動産サービスや不動産開発、食品・飲料が買われた。
A株市場では、浙江世宝(
002703)や江鈴汽車(
000550)、隆基緑能科技(
601012)などの下落が目立った。半面、夏休みシーズンとあって、中国旅遊集団中免(
601888)や王府井集団(
600859)が買われた。貴州茅台酒(
600519)や瀘州老窖(
000568)も高い。
上海B株指数は0.35%高の268.79ポイント、深センB株指数は0.44%高の1185.40ポイント。