19日の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。終値は前日比0.33%安の18952.31ポイントだった。中国企業指数は0.28%安の6381.94ポイント。メインボードの売買代金は概算で1117億1000万HKドル。
ハンセン指数は寄り付きで心理的節目の19000ポイントを割り込み、朝方に下げ幅を拡大。終値ベースで12日以来1週間ぶりの安値を付けた。中国景気不安が根強いなか、人民元の対米ドル相場の下落が重荷となった。中国からの資金流出リスクや中国企業が抱える米ドル建て債務の負担などが意識されたもよう。もっとも、18日の米株式相場の上昇や、中国当局が前日打ち出した消費振興策などを受けた買いも入り、ハンセン指数は後場に下げ幅を縮小。下値支持線として意識された10日移動平均(大引け時点で18904.55ポイント)を上回って終えた。セクター別では医療・ヘルスケアと一般消費財が下げた半面、エネルギーと通信が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では保険株の中国人寿保険(
02628)とAIAグループ(
01299)の下落が目立った。太陽光パネル用ガラスの信義光能(
00968)、電力大手の華潤電力控股(
00836)、香港コングロマリットの新世界発展(
00017)はともに続落。前日大引け後に23年上半期の小売売上高を発表したスポーツ用品大手の安踏体育用品(
02020)と、同業の李寧(
02331)も安い。一方、海運株の東方海外(
00316)が大幅高。前日に急落していた不動産株の碧桂園(
02007)、碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)、華潤万象生活(
01209)はそろって買い直された。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.35%安の4114.97ポイントと3営業日続落。ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)が大幅に続落した。一方、ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(
03888)、スマートフォン部品・受託製造大手のBYDエレクトロニック(
00285)が買われた。