休場明け18日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反落。終値は前日比2.05%安の19015.72ポイントだった。中国企業指数は2.42%安の6400.09ポイント。メインボードの売買代金は概算で950億4000万HKドル。
ハンセン指数は朝方に下げ幅を拡大し、下落率2%付近の狭いレンジで推移。前週末から前日にかけて発表された中国の2023年4−6月期国内総生産(GDP)や6月住宅価格統計などを受け、中国景気の回復が鈍いとの見方から幅広いセクターで売りが優勢となった。ただ、心理的節目の19000ポイントを割り込むと買い戻しが入って下値を支えた。中国不動産企業が抱える巨額債務も改めて意識されたもよう。株式取引を停止中の中国恒大集団(
03333)が前日発表した21年12月本決算と22年12月本決算は、純損益を単純合算すると2年間で5800億元超の赤字となる上、監査法人が決算報告書について「意見不表明」とした。
ハンセン指数構成銘柄では、中国本土系不動産株の龍湖集団(
00960)、碧桂園服務(
06098)、碧桂園(
02007)、華潤万象生活(
01209)が大きく売られた。大型ネット株のJDドットコム(
09618)とアリババ集団(
09988)、テンセント(
00700)、医薬品ネット通販の京東健康(
06618)と阿里健康(
00241)も安い。乳業大手の中国蒙牛乳業(
02319)、生保大手の中国人寿保険(
02628)は大幅に続落した。一方、電動工具メーカーの創科実業(
00669)が大幅に続伸。前週末に23年6月中間決算見通しを発表したBYD(
01211)はしっかり。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は2.35%安の4129.29ポイントと続落。画像認識システムのセンスタイム(
00020)、オンライン読書サービスの閲文集団(
00772)、動画プラットフォームのビリビリ(
09626)の下げがきつい。半面、BYD子会社のBYDエレクトロニック(
00285)が6%超上げた。電気自動車メーカーの理想汽車(
02015)と小鵬汽車(
09868)も買われた。