14日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は5日続伸。前場終値は前日比0.26％高の19399.97ポイントだった。中国企業指数は0.12％高の6551.65ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で518億2000万HKドル。

　ハンセン指数は前日の米株式相場が続伸した流れを引き継ぎ、高くスタート。寄り付きで相場の強気と弱気の分かれ目となる250日移動平均（前引け時点で19371.99ポイント）を上抜けた。上値は伸び悩んだものの、同水準を守って前場の取引を終えた。13日発表の米6月生産者物価指数（PPI）の前月比伸び率が市場予想から下振れし、米連邦準備理事会（FRB）による利上げ長期化観測が一段と後退した。米長期金利の低下を受け、投資家が運用リスクを取りやすくなった。

　個別では、通信株のチャイナ・ユニコム（00762）とチャイナ・モバイル（00941）、銀行株の中銀香港（02388）、中国工商銀行（01398）、中国銀行（03988）が買われた。アルミメーカーの中国宏橋（01378）、スポーツ用品の安踏体育用品（02020）と李寧（02331）、オンラインゲームのネットイース（09999）は続伸した。半面、高く始まった大型ネット株の美団（03690）とアリババ集団（09988）が下げに転じた。前日高かった翰森製薬（03692）が下落。不動産株の碧桂園服務（06098）、碧桂園（02007）、龍湖集団（00960）も反落した。

ハンセン指数
　引値：19399.97ポイント
　前日比：49.35ポイント
　騰落率：0.26％

中国企業指数
　引値：6551.65ポイント
　前日比：7.74ポイント
　騰落率：0.12％

レッドチップ指数
　引値：3717.99ポイント
　前日比：18.21ポイント
　騰落率：0.49％

　14日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。前場終値は前日比0.29％高の3245.71ポイントだった。深セン成分指数は0.02％高の11097.68ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で5863億9500万元だった。

　上海総合指数はもみ合って始まった後、やや上げ幅を拡大した。米6月生産者物価指数（PPI）の前月比の伸びが市場予想から下振れしたことを受け、米連邦準備理事会（FRB）による利上げ長期化観測が一段と後退し、前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。指数は前日に4日以来、1週間超ぶりの高値を付けた後とあって、週末を前に利益確定の売りが相場の重しとなったが、人民元の対米ドル相場の上昇などが好感された。セクター別では、インターネットサービスやソフトウエア開発、通信サービスなどが買われた半面、太陽光発電設備やバッテリー、風力発電設備などが売られた。

　上海B株指数は0.54％高の269.38ポイント、深センB株指数は0.30％高の1167.02ポイントだった。