14日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。13日発表された米6月生産者物価指数（PPI）の前月比の伸びが市場予想から下振れしたことを受け、米連邦準備理事会（FRB）による利上げ長期化観測が一段と後退し、前日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。ただ、指数は前日に4日以来、1週間超ぶりの高値を付けた後とあって、週末を前に利益確定の売りが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.03％安の3235.36ポイントで推移している。セクター別では、インターネットサービスやゲーム、ソフトウエア開発などが買われる半面、自動車部品、自動車、自動車サービスなどが売られている。

　14日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日の米株高の流れを引き継ぎ、米連邦準備理事会（FRB）による利上げ長期化観測が一段と後退するなかで買いが先行している。人民元の対米ドル相場の上昇も支援材料。中国人民銀行（中央銀行）は14日の人民元相場の基準値を1米ドル＝7.1318元に設定し、人民元レートは6日続伸となった。

　指数は日本時間午前10時33分現在、前日比0.67％高の19479.57ポイントで推移。個別では、大型ネット株のテンセント（00700）、JDドットコム（09618）、アリババ集団（09988）がそろって買われ、相場の上昇を主導。アルミメーカーの中国宏橋（01378）、金鉱大手の紫金鉱業集団（02899）も高い。半面、前日高かった翰森製薬（03692）、碧桂園服務（06098）が売られている。

上海総合指数
　始値：3240.97ポイント
　前日比：4.49ポイント
　騰落率：0.14％

上海B株指数
　始値：267.89ポイント
　前日比：-0.05ポイント
　騰落率：-0.02％

深セン成分指数
　始値：11108.92ポイント
　前日比：13.48ポイント
　騰落率：0.12％

深センB株指数
　始値：1163.34ポイント
　前日比：-0.19ポイント
　騰落率：-0.02％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3904.60ポイント
　前日比：6.18ポイント
　騰落率：0.16％