11日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比0.97%高の18659.83ポイントだった。中国企業指数は0.97%高の6295.85ポイント。メインボードの売買代金は概算で839億HKドル。
ハンセン指数は前場にほぼ全面高となった。中国の金融当局が前日、昨年11月に打ち出した不動産市場向け支援策「金融16条」の一部延長を発表し、関連銘柄が買いを集めた。今後も景気浮揚を目的に住宅売買などの規制緩和が進むとの観測が広がり、投資家心理が強気に傾いた。10日のNY市場でダウ平均など主要株価3指数がそろって4営業日ぶりに反発し、米長期金利が下落したのも支援材料となった。ただ、ハンセン指数は後場に入るとじりじりと上げ幅を縮小。米国の金融政策の先行きを見極める上で重要な6月の米消費者物価指数(CPI)の発表を12日に控え、次第に様子見ムードが広がったもよう。
ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株のテンセント(
00700)とアリババ集団(
09988)が続伸して相場の上昇を主導した。カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)、輸出関連銘柄の創科実業(
00669)と申洲国際集団(
02313)は大幅に続伸。金鉱大手の紫金鉱業集団(
02899)、中国ネット通販大手のトリップ・ドットコム(
09961)も高い。半面、前日高かったレノボグループ(
00992)が4.5%下落。大幅高で始まった不動産株の碧桂園(
02007)、中国海外発展(
00688)、碧桂園服務(
06098)、龍湖集団(
00960)は下げに転じて終えた。
ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.47%高の4003.05ポイントと続伸。電気自動車(EV)メーカーの蔚来集団(
09866)と小鵬汽車(
09868)、理想汽車(
02015)が大きく買われた。データセンターの万国数拠(
09698)も大幅高。一方、画像認識システム大手のセンスタイム(
00020)が売られた。