11日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。政策期待が引き続き相場を支えているほか、人民元の対米ドル相場の上昇も好感されている。中国人民銀行（中央銀行）が発表したきょうの人民元相場の基準値は1米ドル＝7.1886元と3営業日続伸した。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.16％高の3208.71ポイントで推移している。セクター別では、軍需関連と不動産サービスが全面高。半導体、自動車、不動産開発も買われている。半面、ゲームが全面安となっているほか、電力、文化・メディアなどが下げている。

　11日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。中国の金融当局が前日、昨年11月に打ち出した不動産市場向け支援策「金融16条」の一部延長を発表したことで、関連銘柄が急上昇している。10日のNY市場でダウ平均など主要株価3指数がそろって4営業日ぶりに反発したのも支援材料。中国人民銀行（中央銀行）が年内にも預金準備率や金利を引き下げるとの観測も広がり、ほぼ全面高となっている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.87％高の18640.24ポイントで推移。個別では、本土系不動産株の碧桂園（02007）、碧桂園服務（06098）、龍湖集団（00960）、中国海外発展（00688）が大きく買われている。金鉱株の紫金鉱業集団（02899）、繊維株の申洲国際集団（02313）も高い。一方、香港公益株の中電控股（00002）、電能実業（00006）が売られている。

上海総合指数
　始値：3211.12ポイント
　前日比：7.42ポイント
　騰落率：0.23％

上海B株指数
　始値：265.35ポイント
　前日比：-0.22ポイント
　騰落率：-0.08％

深セン成分指数
　始値：10926.36ポイント
　前日比：37.81ポイント
　騰落率：0.35％

深センB株指数
　始値：1153.36ポイント
　前日比：3.21ポイント
　騰落率：0.28％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3853.80ポイント
　前日比：9.47ポイント
　騰落率：0.25％