4日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。前日終値は6月19日以来およそ2週間ぶり高値だっただけに利益確定売りが出る一方で、人民元安懸念の後退に伴う買いが入っている。中国人民銀行（中央銀行）は朝方、人民元相場の基準値を連日で前日と比べて元高／ドル安水準に設定した。

　指数は日本時間午前10時49分現在、前日比0.03％高の3244.93ポイントで推移している。セクター別では、電機や自動車、非鉄金属が買われる半面、ゲームや電力、公共事業が売られている。

　4日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。指数は前日に2％超上昇し、6月20日以来、約2週間ぶりの高値を付けた後とあって、利益確定の売りが優勢となっている。中国政府による景気対策への期待は強いものの、4日は米国が独立記念日で休場となるほか、5日には米連邦公開市場委員会（FOMC）の議事録公表、7日には米雇用統計の発表が控えており、結果を見極めようと様子見ムードも広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比0.19％安の19269.29ポイントで推移している。個別では、アリババ集団（09988）が売られて指数を押し下げているほか、吉利汽車（00175）や薬明生物技術（02269）、華潤万象生活（01209）などの下落も目立つ。半面、創科実業（00669）や百度（09888）、ネットイース（09999）などが買われている。

上海総合指数
　始値：3241.23ポイント
　前日比：-2.75ポイント
　騰落率：-0.08％

上海B株指数
　始値：269.41ポイント
　前日比：-0.39ポイント
　騰落率：-0.14％

深セン成分指数
　始値：11080.64ポイント
　前日比：-10.92ポイント
　騰落率：-0.1％

深センB株指数
　始値：1153.84ポイント
　前日比：1.00ポイント
　騰落率：0.09％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3888.03ポイント
　前日比：-4.85ポイント
　騰落率：-0.12％