11日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。米金融政策の動向を見極める上で重要な指標となる12月の米消費者物価指数（CPI）の発表を日本時間12日夜に控えているほか、中国本土では12日と13日に物価統計や貿易統計の発表も予定しており、様子見ムードが漂っている。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.04％高の3170.86ポイントで推移。セクター別では、前日に安かった保険が全面高。不動産サービス、半導体、石炭も買われている。半面、自動車、酒造、観光・ホテル、教育が下げている。

　11日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。米株高の流れを引き継いだ買いが先行。米連邦準備理事会（FRB）のパウエル議長が10日の講演で金融政策に関して踏み込んだ発言をせず、「タカ派」寄り姿勢の表明を警戒していた投資家が運用リスクを取りやすくなった。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比0.95％高の21534.68ポイントで推移している。個別では、ネット株のテンセント（00700）とアリババ集団（09988）、百度（09888）が買われて相場の上昇を主導。アリババ集団子会社の阿里健康（00241）、医薬品開発受託の薬明生物技術（02269）も高い。一方、アリババ集団と同業のJDドットコム（09618）が売られている。自動車メーカーの吉利汽車（00175）、自動車販売の中升集団（00881）も下落。

上海総合指数
　始値：3172.38ポイント
　前日比：2.87ポイント
　騰落率：0.09％

上海B株指数
　始値：288.01ポイント
　前日比：0.02ポイント
　騰落率：0.01％

深セン成分指数
　始値：11498.97ポイント
　前日比：-7.82ポイント
　騰落率：-0.07％

深センB株指数
　始値：1193.14ポイント
　前日比：0.98ポイント
　騰落率：0.08％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4019.88ポイント
　前日比：2.41ポイント
　騰落率：0.06％