30日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。米長期金利の上昇一服を受けて29日のNY市場が上昇した流れを引き継いだ。一方、中国政府が防疫規制を緩和したことで、経済活動が正常化するとの期待は根強いものの、新型コロナウイルスの感染拡大が警戒され、相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前日比0.52％高の3089.74ポイントで推移している。セクター別では、自動車と保険が全面高となっているほか、小売りや観光・ホテルなども買われている。半面、医薬品販売や製薬、漢方薬などが安い。

　30日の香港市場でハンセン指数は反発してスタート。始値で心理的節目の20000ポイントを回復し、ほぼ全面高となっている。29日のNY市場で米長期金利の上昇が一服し、ハイテク・グロース株が買い戻された流れを引き継いだ。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比1.37％高の20011.78ポイントで推移している。個別では、ネット株の百度（09888）、ネットイース（09999）、JDドットコム（09618）、アリババ集団（09988）、テンセント（00700）の上昇が目立つ。塩野義製薬のコロナ治療薬を中国本土で販促する契約を結んだ中国生物製薬（01177）が大きく買われている。半面、香港公益株のホンコン・チャイナガス（00003）と電能実業（00006）が軟調。

上海総合指数
　始値：3084.52ポイント
　前日比：10.82ポイント
　騰落率：0.35％

上海B株指数
　始値：280.64ポイント
　前日比：0.72ポイント
　騰落率：0.26％

深セン成分指数
　始値：11046.07ポイント
　前日比：49.66ポイント
　騰落率：0.45％

深センB株指数
　始値：1149.35ポイント
　前日比：0.92ポイント
　騰落率：0.08％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3873.94ポイント
　前日比：17.24ポイント
　騰落率：0.45％