29日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。新型コロナウイルスの感染が急拡大し、中国の経済活動が抑制されて景気が冷え込むとの懸念から売りが出ている。前日高かった金融株の下げが目立つ。

　指数は日本時間午前10時43分現在、前日比0.61％安の3068.70ポイントで推移している。セクター別では、保険と銀行、石炭が全面安のほか、不動産、酒造が売られている。半面、ゲームや医薬品・医療関連が買われている。

　29日の香港市場でハンセン指数は米株安の流れを引き継ぎ反落して始まった。米長期金利の上昇や中国本土での新型コロナウイルスの感染急拡大への懸念が重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.74％安の19751.99ポイントで推移。個別では、JDドットコム（09618）、百度（09888）、百度（09888）など大型ネット株の一角が安い。ニット衣料大手の申洲国際集団（02313）、アジア生保のAIAグループ（01299）、スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技（02382）も売られている。半面、香港不動産関連のLink REIT（00823）、長江実業集団（01113）、九龍倉置業地産（01997）が堅調。

上海総合指数
　始値：3076.73ポイント
　前日比：-10.67ポイント
　騰落率：-0.35％

上海B株指数
　始値：279.81ポイント
　前日比：-0.72ポイント
　騰落率：-0.26％

深セン成分指数
　始値：10971.27ポイント
　前日比：-39.26ポイント
　騰落率：-0.36％

深センB株指数
　始値：1142.75ポイント
　前日比：-0.99ポイント
　騰落率：-0.09％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3854.24ポイント
　前日比：-17.02ポイント
　騰落率：-0.44％