23日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。米国の新規失業保険申請件数が強い結果となったことで、利上げ長期化による景気後退（リセッション）懸念が改めて意識され、前日のNY市場が下落した流れを引き継いだ。中国政府が防疫対策を緩和したことで経済活動の正常化への期待が広がる一方、新型コロナウイルスの感染拡大が警戒されており、相場の重しとなっている。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比0.46％安の3040.34ポイントで推移している。セクター別では、自動車、貴金属、酒造、半導体などが売られる半面、漢方薬や製薬、医薬品販売などが買われている。

　23日の香港市場でハンセン指数は反落して始まった。前日終値は9日以来ほぼ2週間ぶりの高値だっただけに、いったん利益を確定する売りが出たもよう。22日のNY市場でハイテク株が売られた流れが香港市場にも波及。クリスマスの休場前に持ち高を手じまう動きも相場を下押ししている。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比1.37％安の19410.27ポイントで推移している。個別では、JDドットコム（09618）やアリババ集団（09988）、美団（03690）、舜宇光学科技（02382）などハイテク株の下げがきつい。自動車販売の中升集団（00881）、カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）、不動産株の龍湖集団（00960）は反落している。半面、アジア保険株のAIAグループ（01299）、中国政府系不動産デベロッパーの華潤置地（01109）が買われている。

上海総合指数
　始値：3038.84ポイント
　前日比：-15.59ポイント
　騰落率：-0.51％

上海B株指数
　始値：283.96ポイント
　前日比：-0.49ポイント
　騰落率：-0.17％

深セン成分指数
　始値：10811.57ポイント
　前日比：-64.74ポイント
　騰落率：-0.6％

深センB株指数
　始値：1136.59ポイント
　前日比：-3.21ポイント
　騰落率：-0.28％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3811.62ポイント
　前日比：-24.41ポイント
　騰落率：-0.64％