香港証券取引所は15日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（滬）」（上海コネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（上海→香港）
　　当日の売買代金：165億7245万HKドル
　　買い代金：87億3847万HKドル
　　売り代金：78億3398万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

1 テンセント（00700）
　　売買代金：1,566百万HKドル
　　買い代金：646百万HKドル
　　売り代金：920百万HKドル

2 山東新華製薬（00719）
　　売買代金：763百万HKドル
　　買い代金：378百万HKドル
　　売り代金：385百万HKドル

3 美団（03690）
　　売買代金：653百万HKドル
　　買い代金：302百万HKドル
　　売り代金：351百万HKドル

4 トラッカー・ファンド・オブ・ホンコン（02800）
　　売買代金：559百万HKドル
　　買い代金：558百万HKドル
　　売り代金：1百万HKドル

5 華虹半導体（01347）
　　売買代金：508百万HKドル
　　買い代金：270百万HKドル
　　売り代金：238百万HKドル

6 ハンセン中国企業指数ETF（02828）
　　売買代金：489百万HKドル
　　買い代金：437百万HKドル
　　売り代金：52百万HKドル

7 チャイナ・モバイル（00941）
　　売買代金：417百万HKドル
　　買い代金：182百万HKドル
　　売り代金：234百万HKドル

8 SMIC（00981）
　　売買代金：403百万HKドル
　　買い代金：245百万HKドル
　　売り代金：158百万HKドル

9 薬明生物技術（02269）
　　売買代金：382百万HKドル
　　買い代金：223百万HKドル
　　売り代金：159百万HKドル

10 AIAグループ（01299）
　　売買代金：351百万HKドル
　　買い代金：326百万HKドル
　　売り代金：25百万HKドル

　香港証券取引所は15日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　　当日の売買代金：360億8789万元
　　買い代金：185億7617万元
　　売り代金：175億1172万元

■当日の売買代金上位10銘柄

1 貴州茅台酒（600519）
　　売買代金：1,881百万元
　　買い代金：1,042百万元
　　売り代金：839百万元

2 中国旅遊集団中免（601888）
　　売買代金：807百万元
　　買い代金：361百万元
　　売り代金：446百万元

3 隆基緑能科技（601012）
　　売買代金：676百万元
　　買い代金：446百万元
　　売り代金：231百万元

4 江蘇恒立液圧（601100）
　　売買代金：661百万元
　　買い代金：250百万元
　　売り代金：411百万元

5 招商銀行（600036）
　　売買代金：624百万元
　　買い代金：330百万元
　　売り代金：294百万元

6 内蒙古伊利実業集団（600887）
　　売買代金：577百万元
　　買い代金：261百万元
　　売り代金：316百万元

7 山西杏花村汾酒廠（600809）
　　売買代金：508百万元
　　買い代金：291百万元
　　売り代金：217百万元

8 中国平安保険（601318）
　　売買代金：491百万元
　　買い代金：269百万元
　　売り代金：222百万元

9 通威（600438）
　　売買代金：414百万元
　　買い代金：226百万元
　　売り代金：188百万元

10 上海国際機場（600009）
　　売買代金：398百万元
　　買い代金：299百万元
　　売り代金：99百万元

　16日の香港市場は続落か。15日のNY市場が米国の景気後退懸念から続落したことで、香港市場でも運用リスクを回避する売りが先行すると予想する。中国国家統計局が15日発表した11月の主要経済指標も市場予想より弱い内容で、中国の景気悪化も意識されている。防疫措置の緩和に伴う新型コロナウイルスの感染拡大への警戒感も根強い。

　米上場企業会計監視委員会（PCAOB）が15日、中国本土と香港の会計監査法人を完全に検査できるようになったと発表したことで、こうした監査法人が担当する中国企業が米国上場を廃止されるリスクが低くなった。しかし同日、米商務省が半導体メーカーの長江存儲科技（YMTC）など36の中国企業・団体を事実上の禁輸リストである「エンティティー・リスト」に追加したと伝わっており、ハイテクを巡る米国と中国の対立が引き続き懸念材料として市場で意識されるだろう。

　15日のNY株式相場で、ダウ平均は大幅に続落。下げ幅は9月13日以来の大きさだった。前日の米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果を受けて利上げ長期化による景気悪化が懸念されるなか、米11月小売売上高が予想以上に悪化したことで景気後退懸念が一段と強まった。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は下落が目立ち、大型ネット株のテンセント（00700）とアリババ集団（09988）や英金融大手のHSBC（00005）が香港終値を下回って引けた。