8日の香港市場でハンセン指数は反発スタート。前日に3％超下げた後とあって、買い戻しが先行している。中国の新型コロナウイルスの防疫措置の緩和で恩恵を受けそうな銘柄が買われているほか、米長期金利の低下を好感して大型ネット株も上昇している。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比1.35％高の19068.19ポイントで推移。個別では、マカオカジノのサンズ・チャイナ（01928）、銀河娯楽（00027）、火鍋チェーンの海底撈国際（06862）や、大型ネット株のネットイース（09999）、美団（03690）、テンセント（00700）の上昇が目立つ。前日に急落した碧桂園（02007）が反発している。半面、PC世界大手のレノボグループ（00992）、電動工具大手の創科実業（00669）、香港地場系銘柄の九龍倉置業地産（01997）、電能実業（00006）が安い。

　8日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落して始まった。ここ最近の上昇を受けて利益確定の売りが広がっているほか、中国当局は前日午後に新型コロナウイルスの防疫措置を緩和する追加の10項目を発表したものの、感染防止策のカテゴリー引き下げといった踏み込んだ措置が含まれていなかったことも相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.25％安の3191.57ポイントで推移している。セクター別では、観光・ホテル、航空・空港運営、教育などが売られる半面、医薬、ガス、バイオなどが買われている。

上海総合指数
　始値：3196.02ポイント
　前日比：-3.60ポイント
　騰落率：-0.11％

上海B株指数
　始値：290.74ポイント
　前日比：-0.09ポイント
　騰落率：-0.03％

深セン成分指数
　始値：11403.19ポイント
　前日比：-15.57ポイント
　騰落率：-0.14％

深センB株指数
　始値：1160.45ポイント
　前日比：-2.54ポイント
　騰落率：-0.22％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3953.20ポイント
　前日比：-5.24ポイント
　騰落率：-0.13％