1日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続伸。前場終値は前日比1.60％高の18895.51ポイントだった。中国企業指数は1.25％高の6453.97ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で1254億1000万HKドル。

　ハンセン指数は心理的節目の19000ポイントに乗せて寄り付いた後、序盤は上昇率を一時3％超に拡大した。パウエル米連邦準備理事会（FRB）議長が講演で、早ければ12月にも利上げペースを緩める可能性に言及したことを好感。中国本土で広東省広州市など複数の地域で地方政府が新型コロナウイルスの防疫規制の緩和を発表したことも地合いの改善につながった。ただ、買い一巡後は次第に上げ幅を縮め、節目の19000ポイントを再び割り込んだ。前日まで大幅に続伸し、終値ベースで2カ月ぶり高値を付けた後とあって、短期的な相場過熱感から利益確定売りが重荷となった。

　個別では、ニット医療大手の申洲国際集団（02313）、宝飾品販売大手の周大福珠宝（01929）が急伸したほか、不動産関連サービスの碧桂園服務（06098）、自動車ディーラーの中升集団（00881）、電動工具大手の創科実業（00669）が5％超の上昇。百度（09888）、阿里健康（00241）、アリババ集団（09988）などネット関連株も買われた。半面、医薬株の石薬集団（01093）、中国生物製薬（01177）、本土系不動産デベロッパーの華潤置地（01109）、中国海外発展（00688）、ガラスメーカーの信義ガラス（00868）などが下げた。

ハンセン指数
　引値：18895.51ポイント
　前日比：298.28ポイント
　騰落率：1.60％

中国企業指数
　引値：6453.97ポイント
　前日比：79.53ポイント
　騰落率：1.25％

レッドチップ指数
　引値：3625.14ポイント
　前日比：-29.99ポイント
　騰落率：-0.82％

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