■JDドットコム（09618）：2022年7−9月期決算をきょう発表する。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は売上高が2435億1200万元、純利益は44億8400万元。

■アリババ集団（09988）：2022年7−9月期決算で純損益が205億6100万元の赤字に転落した（前年同期は53億6700万元の黒字）。ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想は203億8900万元の黒字だった。売上高は前年同期比3.2％増の2071億7600万元。

■ネットイース（09999）：2022年7−9月期決算で純利益は前年同期比110.6％増の66億9900万元となり、ファクトセットがまとめた市場コンセンサス予想の44億2400万元を上回った。売上高は10.1％増の244億2700万元。

　18日の香港市場は反発して始まるか。ハンセン指数は心理的節目の18000ポイントが下値支持線として意識され、前日に急落したネット株を中心に買い戻しが入りそうだ。前日大引け後にアリババ集団（09988）が発表した2022年7−9月期決算で調整済み純利益が市場予想から上振れし、テンセント（00700）の全額出資子会社が制作したゲームが中国当局から今年初めて認可を得たことも投資家心理を支えるだろう。

　もっとも、買い一巡後は上値が重い相場が予想される。中国本土で新型コロナウイルスの1日当たり感染者数が増え続けるなか、行動制限などの防疫措置が景気を減速させるとの懸念がくすぶる。米長期金利の上昇も売り材料。指標である米10年物国債利回りは17日のNY債券市場で一時3.93％台に上昇した。

　17日のNY株式相場は続落。ブラード米セントルイス連銀総裁のタカ派発言を受けて長短金利が上昇したことが重しとなり下落してスタートしたが、終盤は下げ渋った。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は、大型ネット株のテンセントとアリババ集団、JDドットコム（09618）や国際金融銘柄のHSBC（00005）とAIAグループ（01299）がそろって香港終値を上回って引けた。

　本日から取引停止になる銘柄と取引再開になる銘柄は次の通り。
　※ストックコネクト採用のA株とB株が対象

★以下の銘柄は本日から取引再開
◇浙江運達風電（300772）
◇上海妙可藍多食品科技（600882）
◇*ST華電能源（900937）

★以下の銘柄は本日から取引停止
◇広東高楽（002348）：重要公告発表のため
◇*ST浙江省囲海建設集団（002586）：上場廃止リスク解除公告発表のため
◇中節能風力発電（601016）：重要公告発表のため