香港証券取引所は5日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　当日の売買代金　417億8353万元
　　　　　買い代金　190億906万元
　　　　　売り代金　227億7447万元

■当日の売買代金上位10銘柄

                                      売買代金 買い代金

  1 貴州茅台酒（600519）                   2,981      671

  2 隆基緑能科技（601012）                 1,057      590

  3 中国旅遊集団中免（601888）               702      301

  4 招商銀行（600036）                       690      204

  5 無錫薬明康徳新薬開発（603259）           676      325

  6 通威（600438）                           676      192

  7 中国平安保険（601318）                   553      299

  8 山西杏花村汾酒廠（600809）               547      305

  9 中国長江電力（600900）                   505      153

 10 万華化学集団（600309）                   473      237
   *金額単位は百万人民元

　6日の香港市場は方向感を欠いた相場か。前日のハンセン指数終値は3月15日以来およそ5カ月半ぶりの安値圏とあって、自律反発を見込む買いが入りやすい環境。また、中国人民銀行（中央銀行）が5日、外貨の預金準備率を15日付で引き下げると発表した。金融機関が人民元を売って外貨を買う動きが弱まり、人民元相場が下げ止まるとの期待から中国本土の株式相場が上昇すれば、香港市場にも買いの勢いが波及しそうだ。

　半面、世界景気の減速懸念は根強く、相場の重荷となるだろう。ロシアが天然ガスの主要パイプライン「ノルドストリーム」を通じた欧州向け供給の停止を延長したことで、エネルギーの供給不足と価格高騰が警戒されている。中国の8月貿易統計の発表をあすに控え、次第に様子見ムードが広がる展開がありそうだ。なお、5日のNY株式市場はレーバーデーの祝日で休場だった。

　本日から取引停止になる銘柄と取引再開になる銘柄は次の通り。
　※ストックコネクト採用のA株とB株が対象

★以下の銘柄は本日から取引再開
該当なし

★以下の銘柄は本日から取引停止
該当なし