2日の香港市場でハンセン指数は小幅に続落して始まった。中国で新型コロナウイルス対策の行動制限が相次ぎ、「ゼロコロナ」政策の下で経済活動が阻害されかねないとの懸念が広がった。米長期金利の上昇も相場の重荷となっている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.18％安の19562.07ポイントで推移している。不動産株の下げが目立ち、碧桂園服務（06098）、華潤置地（01109）、恒隆地産（00101）、碧桂園（02007）が売られている。海運の東方海外（00316）は続落。一方、大型ネット株のJDドットコム（09618）、美団（03690）、テンセント（00700）が買われている。

　2日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。指数は前日まで3日続落し、心理的節目の3200ポイントを割り込んでおり、値ごろ感の出た銘柄を中心に買い戻す動きが広がっているもよう。ただ、中国で新型コロナウイルスの感染が相次いでいることを受け、景気減速への懸念が相場の重しとなっている。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比0.10％高の3188.18ポイントで推移している。セクター別では、電力、ゲーム、通信などが買われる半面、石炭、ホテル・観光、風力発電設備などが売られている。

上海総合指数
　始値：3189.64ポイント
　前日比：4.66ポイント
　騰落率：0.15％

上海B株指数
　始値：305.94ポイント
　前日比：-0.23ポイント
　騰落率：-0.08％

深セン成分指数
　始値：11753.60ポイント
　前日比：41.21ポイント
　騰落率：0.35％

深センB株指数
　始値：1218.20ポイント
　前日比：2.11ポイント
　騰落率：0.17％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4054.84ポイント
　前日比：11.10ポイント
　騰落率：0.27％