24日の香港市場でハンセン指数は小高く寄り付いた直後、下げに転じた。米連邦準備理事会（FRB）が積極的な利上げを続けるとの懸念から、売りが先行。米長期金利の上昇も嫌気された。ただ、好業績の個別銘柄を物色する動きが一定の下支えとなっている。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.15％安の19474.09ポイントで推移。個別では、不動産株の下落が目立ち、碧桂園（02007）、恒基兆業地産（00012）、華潤置地（01109）、碧桂園服務（06098）が売られている。自動車メーカーの吉利汽車（00175）も安い。半面、前日に2022年6月中間決算を発表した安踏体育用品（02020）、JDドットコム（09618）、中国平安保険（02318）が高い。石油株のペトロチャイナ（00857）とCNOOC（00883）、シノペック（00386）もそろって買われている。

　24日の中国本土株式市場で上海総合指数は小高く寄り付いた後、狭いレンジでもみ合う展開。企業による6月中間決算の発表がピークを迎え、業績や見通しを手掛かりとした物色が相場を支えている。一方、根強い景気鈍化懸念が重荷となり、上値は重い。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.03％高の3277.20ポイントで推移。個別では、保険、証券が全面高。石炭、ゲーム関連も高い。半面、機械、半導体、風力・太陽光発電設備が売られている。

上海総合指数
　始値：3279.17ポイント
　前日比：2.95ポイント
　騰落率：0.09％

上海B株指数
　始値：310.60ポイント
　前日比：0.29ポイント
　騰落率：0.09％

深セン成分指数
　始値：12484.44ポイント
　前日比：29.29ポイント
　騰落率：0.24％

深センB株指数
　始値：1238.73ポイント
　前日比：-0.41ポイント
　騰落率：-0.03％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4168.58ポイント
　前日比：7.50ポイント
　騰落率：0.18％