18日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。前場終値は前日比0.63％安の19797.71ポイントだった。中国企業指数は0.64％安の6711.76ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で486億8000万HKドル。

　ハンセン指数は高く寄り付いたものの、朝方に下げに転じた。前日の米株式相場ときょうの中国本土株式相場が下落し、投資家が運用リスクをとりにくくなった。米長期金利の上昇も嫌気されたもよう。ただ、業績などの個別材料を手掛かりとする買いが入り、一定の下支えとなっている。

　個別では、22年中間決算が大幅減益となる見通しを明らかにした碧桂園（02007）が大幅安。海運の東方海外（00316）と自動車メーカーの吉利汽車（00175）は反落している。自動車販売の中升集団（00881）、スポーツ用品の安踏体育用品（02020）も安い。一方、前日に2022年6月中間決算を発表したテンセント（00700）と華潤ビール（00291）、薬明生物技術（02269）がそろって3％超上昇。世界的パソコン大手のレノボグループ（00992）は反発した。

ハンセン指数
　引値：19797.71ポイント
　前日比：-124.74ポイント
　騰落率：-0.63％

中国企業指数
　引値：6711.76ポイント
　前日比：-43.55ポイント
　騰落率：-0.64％

レッドチップ指数
　引値：3627.60ポイント
　前日比：-6.79ポイント
　騰落率：-0.19％

　18日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反落。前場終値は前日比0.48％安の3276.62ポイントだった。深セン成分指数は0.64％安の12514.86ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6486億2300万元だった。

　上海総合指数はマイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安や中国本土で新型コロナウイルスの感染が増えていることなどが嫌気された。また、四川省などで猛暑が続いている影響で電力不足により一部企業が操業の一時停止を余儀なくされており、景気減速への警戒感が相場の重しとなった。一方、6月中間決算を材料に個別物色の動きが強まった。セクター別では、保険が全面安となったほか、酒造や観光・ホテルも売られた。半面、電機や太陽光発電設備、電源設備が買われた。

　上海B株指数は0.21％安の307.87ポイント、深センB株指数は0.49％安の1261.48ポイントだった。