16日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。中国政府が金融緩和などの景気浮揚策を打ち出すとの期待から、買い戻しが先行している。中国人民銀行（中央銀行）は15日、最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）の算出基準になる中期貸出制度（MLF）の金利を前月比0.1％低い2.75％とした。MLF金利引き下げは今年1月以来7カ月ぶり。

　指数は日本時間午前10時48分現在、前日比0.32％高の3286.67ポイントで推移。セクター別では、風力発電設備や電源設備、自動車、造船が買われる半面、貴金属、石油、ガス、石炭が売られている。

　16日の香港市場でハンセン指数は反発して始まった。前日の米株高が好感されているほか、前日発表された中国の7月の主要経済指標がいずれも市場予想から下振れたことを受け、中国政府が景気を下支えするために最優遇貸出金利（LPR、ローンプライムレート）を引き下げるとの期待から買いが広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時31分現在、前日比0.27％高の20095.17ポイントで推移している。個別では、碧桂園（02007）や龍湖集団（00960）、中国海外発展（00688）、華潤置地（01109）など本土不動産株が大きく買われているほか、ネットイース（09999）や美団（03690）も高い。半面、石薬集団（01093）や万洲国際（00288）、舜宇光学科技（02382）が売られている。

上海総合指数
　始値：3278.68ポイント
　前日比：2.59ポイント
　騰落率：0.08％

上海B株指数
　始値：308.20ポイント
　前日比：-0.30ポイント
　騰落率：-0.1％

深セン成分指数
　始値：12470.65ポイント
　前日比：10.43ポイント
　騰落率：0.08％

深センB株指数
　始値：1267.51ポイント
　前日比：1.18ポイント
　騰落率：0.09％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4190.53ポイント
　前日比：4.85ポイント
　騰落率：0.12％