4日の中国本土株式市場で上海総合指数は反発して始まった。前日まで続落し、5月30日以来、約2カ月ぶり安値をつけた後とあって、買い戻しが先行している。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.29％高の3172.70ポイントで推移。セクター別では、半導体、送配電設備、インターネットサービス、ソフトウエア開発が高い。半面、前日に高かった軍需関連が反落している。

　4日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日の米株式相場が大幅に反発した流れを引き継ぎ、始値で心理的節目の20000ポイントを回復した。経済指標を受けて米国の景気後退（リセッション）への懸念が後退した上、台湾を巡る中国と米国の対立激化への警戒感がひとまず和らいだもよう。

　指数は日本時間午前10時35分現在、前日比1.52％高の20067.29ポイントで推移している。ハイテク株の上昇が目立ち、中国ネット通販大手のアリババ集団（09988）とJDドットコム（09618）、半導体ファウンドリーのSMIC（00981）、スマートフォン大手の小米集団（01810）などが買われている。自動車メーカーの吉利汽車（00175）、アジア保険会社のAIAグループ（01299）も高い。半面、食品・飲料株の中国蒙牛乳業（02319）と万洲国際（00288）、カジノ株のサンズ・チャイナ（01928）が売られている。

上海総合指数
　始値：3179.43ポイント
　前日比：15.76ポイント
　騰落率：0.50％

上海B株指数
　始値：301.43ポイント
　前日比：0.16ポイント
　騰落率：0.05％

深セン成分指数
　始値：12055.35ポイント
　前日比：73.09ポイント
　騰落率：0.61％

深センB株指数
　始値：1243.18ポイント
　前日比：3.65ポイント
　騰落率：0.29％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4089.44ポイント
　前日比：22.46ポイント
　騰落率：0.55％