7月29日のNY株式相場は3日続伸。4-6月期GDPの2四半期連続でのマイナス成長を受けた利上げペースの減速期待が続く中、決算が好感されたアマゾン・ドット・コムやアップルの大幅高が相場の上昇をけん引した。ダウ平均は前日終値を挟んでもみ合ってスタートしたが、取引終盤に380米ドル高まで上昇し、315.50米ドル高（+0.97％）で終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ1.42％高、1.88％高で終了し、主要3指数がそろって3日続伸となった。週間ではダウ平均が2.97％高、S&P500が4.26％高、ナスダック総合が4.70％高とそろって2週続伸し、7月月間ではダウ平均が6.73％高、S&P500が9.11％高とともに大幅反発し、ナスダック総合は12.35％高と4カ月ぶりの急反発となった。月間上昇率はダウ平均とS&P500が2020年11月以来の大きさとなり、ナスダック総合は2020年4月以来の大幅高となった。

　決算発表銘柄は4-6月期の売上高が予想を上回ったアマゾン・ドット・コムが10.36％高と急伸し、アップルもiPhone販売の好調を受けて3.28％高となったほか、シェブロンとエクソン・モービルも予想を上回る決算を発表し、それぞれ8.9％高、4.6％高となった。一方、決算が嫌気されたロクが23.07％安と急落し、見通しを引き下げたインテルも8.56％下落した。

　米経済指標は6月個人消費支出 (PCE) や同コアPCE価格指数、7月ミシガン大消費者信頼感指数確報値が市場予想を上回るやや強い結果となりインフレ懸念を強めたものの、米10年債利回りが上昇後に低下に転じたことで影響は限定的だった。

■8月1日（月）

【中間決算】HSBC（00005）
【中間決算】ハンセン銀行（00011）
【中間決算】和黄医薬中国（00013）
【中間決算】協合新能源（00182）
【中間決算】信義ガラス（00868）
【中間決算】澳門博彩控股（00880）
【中間決算】信義光能（00968）
【中間決算】信義能源（03868）
【中間決算】CLSAプレミアム（06877）
【1Q決算】DCB控股（08040）
【1Q決算】大唐潼金（08299）
【権利落日】レノボグループ（00992）(期末配当）
【権利落日】靄華押業（01319）(特別配当）
【権利落日】靄華押業（01319）(期末配当）
【香港】域内総生産（GDP)2022年4−6月期

　29日の米株式市場で、中国ネット・IT株は総じて軟調。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比11.12％安の89.37米ドルと大幅に続落。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）は2.87％安の136.57米ドルと続落した。主な中国関連ネット・IT株の29日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：89.37米ドル（-11.12％）
　■百度（BIDU）：136.57米ドル（-2.87％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：25.78米ドル（-1.49％）
　■JDドットコム（JD）：59.50米ドル（-4.23％）
　■ウェイボー（WB）：19.22米ドル（-1.74％）
　■ネットイース（NTES）：92.98米ドル（-3.27％）
　■モモ（MOMO）：4.48米ドル（-1.97％）
　■レンレン（RENN）：28.79米ドル（-0.28％）
　■滴滴出行（DIDI）：2.86米ドル（-7.44％）
　■捜狐（SOHU）：16.50米ドル（+0.30％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：0.73米ドル（+0.54％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：4.21米ドル（-6.44％）