香港証券取引所が29日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで17億1800万元の売り越しだった。うち上海市場の売越額は3億9500万元、深セン市場は13億2300万元だった。

　29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比0.89％安の3253.24ポイントだった。深セン成分指数は1.30％安の12266.92ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆147億3700万元だった。

　上海総合指数は序盤、前日終値を挟んで一進一退の値動きだったが、中盤に下げ幅を拡大。大引け間際には下落率が1％を超える場面があった。前日終値は20日以来ほぼ1週間ぶりの高値だった上、週末とあって持ち高を手じまう売りが出たもよう。中国の7月の購買担当景気指数（PMI）の発表を週末に控え、景況感を見極めたい投資家は積極的な売買を見送ったもよう。政策や決算発表を手掛かりとする物色が中心だった。

　セクター別では空運が軒並み安のほか、観光、医療サービス、酒造が売られた一方、風量発電設備や自動車、自動車部品が買われた。

　A株市場では、半導体株の北方華創科技集団（002371）と紫光国芯微電子（002049）の下げがきつい。医薬品株の上海復星医薬（600196）、酒造株の宜賓五糧液（000858）も売られた。免税店大手の中国旅遊集団中免（601888）は反落した。一方、政策期待から自動車部品の寧波均勝電子（600699）と華域汽車系統（600741）、安徽中鼎密封件（000887）が買いを集めた。送電技術の国電南瑞科技（600406）、道路運営の広東省高速道路（000429）も高い。

　上海B株指数は0.05％安の306.24ポイント、深センB株指数は0.25％安の1255.98ポイントとともに4日ぶりに反落した。

上海総合指数
　引値：3253.24ポイント
　前日比：-29.34ポイント
　騰落率：-0.89％

上海B株指数
　引値：306.24ポイント
　前日比：-0.16ポイント
　騰落率：-0.05％

深セン成分指数
　引値：12266.92ポイント
　前日比：-161.80ポイント
　騰落率：-1.3％

深センB株指数
　引値：1255.98ポイント
　前日比：-3.15ポイント
　騰落率：-0.25％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：4170.10ポイント
　前日比：-55.57ポイント
　騰落率：-1.32％