香港証券取引所が21日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで27億5300万元の売り越しだった。うち上海市場の売越額は14億700万元、深セン市場は13億4600万元だった。

ハンセン指数
　引値：20574.63ポイント
　前日比：-315.59ポイント
　騰落率：-1.51％

中国企業指数
　引値：7099.55ポイント
　前日比：-79.52ポイント
　騰落率：-1.11％

レッドチップ指数
　引値：3711.03ポイント
　前日比：-53.09ポイント
　騰落率：-1.41％

　21日の中国本土株式市場で、上海総合指数は4日ぶりに反落。前場終値は前日比0.99％安の3272.00ポイントだった。深セン成分指数は0.94％安の12455.19ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆182億1000万元だった。

　上海総合指数は心理的節目の3300ポイントを割り込んで寄り付くと、じりじりと下げ幅を拡大した。終盤には一段安となり、きょうの安値で終えた。建設が止まった未完成住宅の購入者が住宅ローンの返済拒否を宣言したプロジェクト数は1週間で倍増したと伝わり、事態のさらなる深刻化への警戒感が高まったほか、中国当局による大型景気刺激策への期待が後退したことも地合いを悪化させた。李首相は世界経済フォーラムの企業家とのオンライン会合で、「中国は高すぎる成長目標のために、超大規模な刺激措置や通貨の過剰供給などを実施したりしない」と述べ、22年の成長率が目標の「5.5％前後」から小幅に下振れしても容認する考えを示した。

　セクター別では、保険が全面安となったほか、風力発電設備、化学肥料、石炭、バッテリー素材、軍需関連が売られた。半面、当局の審査拡大方針を好感してゲームが高い。半導体、文化・メディア、教育も上昇した。

　A株市場では、石炭価格の急落を嫌気して石炭大手の中国神華能源（601088）が安い。風力発電設備の新疆金風科技（002202）、リチウム電池原料の寧波杉杉（600884）、漢方薬の東阿阿膠（000423）、家電メーカーの海信家電集団（000921）の下げが目立った。不動産デベロッパーの保利発展控股集団（600048）、インフラ建設の中国建築（601668）、中国中鉄（601390）も売られた。半面、中堅商用車メーカーの江鈴汽車（000550）がストップ高。自動車部品大手の寧波均勝電子（600699）、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団（002555）、完美世界（002624）が逆行高を演じた。

　上海B株指数は0.38％安の304.72ポイント、深センB株指数は0.26％高の1235.77ポイント。