14日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。終値は前日比0.22%安の20751.21ポイントだった。中国企業指数は0.28%安の7125.95ポイント。メインボードの売買代金は概算で1128億1000万HKドル。
ハンセン指数は小動きで始まり、前場は次第に下値を切り上げる展開。後場に入って不動産株と銀行株の売りが膨らみ、指数を押し下げた。下落率は一時、1%を超えた。中国本土で建設が中断された住宅の購入者が住宅ローン返済を拒否するケースが増えていると伝わり、不動産開発業者の資金繰り悪化と銀行の不良債権増加が警戒された。米6月消費者物価指数(CPI)が市場予想を上回る高い伸びとなったことで、米連邦準備理事会(FRB)が利上げを一段と加速するとの観測も広がった。セクター別では公共事業と金融、不動産・建設が下げた半面、医療・ヘルスケア、工業が上げた。
ハンセン指数構成銘柄では金融株の下落が目立った。招商銀行(
03968)、中国平安保険(
02318)、ハンセン銀行(
00011)、中国工商銀行(
01398)などが大きく売られた。不動産株の龍湖集団(
00960)、華潤置地(
01109)、碧桂園服務(
06098)はそろって続落。香港コングロマリットの長江和記実業(
00001)は反落した。半面、前日安かった電気自動車メーカーのBYD(
01211)が急反発。医薬品関連の阿里健康(
00241)、薬明生物技術(
02269)、石薬集団(
01093)、中国生物製薬(
01177)も高い。海運の東方海外(
00316)は続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.89%高の4587.73ポイントと続伸した。スマートフォン受託製造のBYDエレクトロニック(
00285)、オンライン旅行会社のトリップ・ドットコム(
09961)が大幅高。一方、家電の海爾智家(
06690)、画像認識システムのセンスタイム(
00020)の下げがきつい。