香港証券取引所が12日に発表した統計によると、香港から中国本土株に投資する「滬股通（上海コネクト・ノースバウンド）」と「深股通（深センコネクト・ノースバウンド）」は、合わせて成約ベースで42億5100万元の売り越しだった。うち上海市場の売越額は15億3500万元、深セン市場は27億1600万元だった。

ハンセン指数
　引値：20844.74ポイント
　前日比：-279.46ポイント
　騰落率：-1.32％

中国企業指数
　引値：7191.64ポイント
　前日比：-129.27ポイント
　騰落率：-1.77％

レッドチップ指数
　引値：3846.36ポイント
　前日比：-13.24ポイント
　騰落率：-0.34％

　12日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。前場終値は前日比0.97％安の3281.47ポイントだった。深セン成分指数は1.41％安の12439.27ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で9767億2600万元だった。

　上海総合指数は安く寄り付いた後、序盤はプラス圏に浮上する場面もあったが、ほどなくして下向きに転じた。あっさりと心理的節目の3300ポイントを割り込み、前引けにかけて下げ幅を拡大した。国内複数の地域で新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、「ゼロコロナ」政策の下で行動制限が再び強化されれば、景気後退リスクが高まるとの懸念が重荷となった。3280ポイント付近では下値が堅かったが、終値は6月22日以来、約3週間ぶり安値を更新した。

　セクター別では、半導体、医療機器、医療サービス、電子機器が安い。半面、鉄道・有料道路、風力発電設備、建設が買われた。

　A株市場では、中堅商用車メーカーの江鈴汽車（000550）がストップ安をつけたほか、自動車部品メーカーの浙江世宝（002703）が連日の大幅安。自動車・電池メーカーのBYD（002594）が約5％の下落。香港証券取引所の中央清算決済システム（CCASS）によれば、11日にBYDのH株2億2500万株がシティグループに譲渡されたが、米著名投資家のバフェット氏による株式の売却と関係しているとの観測が出た。医薬品メーカーの上海復星医薬（600196）、江蘇恒瑞医薬（600276）、LED用チップメーカーの三安光電（600703）も売られた。自動車部品大手の寧波均勝電子（600699）、家電メーカーの海爾智家（600690）、珠海格力電器（000651）、海信家電集団（000921）、インフラ建設の中国交通建設（601800）、ゲーム関連の三七互娯網絡科技集団（002555）が上昇した。

　上海B株指数は0.46％安の303.97ポイント、深センB株指数は0.35％安の1199.72ポイント。