12日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比1.21％安の20869.09ポイントだった。中国企業指数は1.66％安の7199.61ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で675億8000万HKドル。

　ハンセン指数は心理的節目の21000ポイントを挟んでもみ合った後、節目を割ると、マイナス圏で軟調に推移した。前日の米株安が嫌気されたほか、中国で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、行動制限の強化で景気が減速するとの警戒感も強まり、相場の重しとなった。上海総合指数の下落も投資家心理を冷やした。

　個別では、米著名投資家のバフェット氏が株式を売却したとの見方からBYD（01211）が10.89％安と急落。アリババ集団（09988）も5％超下落し、指数を押し下げた。深セン市場に上場する米ドル建て債が大幅下落したと伝わり、碧桂園（02007）が3％超下げたほか、東方海外（00316）や美団（03690）の下落も目立った。半面、安踏体育用品（02020）や香港鉄路（00066）が買われた。

　12日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日続落。前場終値は前営業日比1.01％安の3280.20ポイントだった。深セン成分指数は1.68％安の12405.09ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6183億4900万元だった。

　上海総合指数は安く寄り付いた後、序盤はプラス圏に浮上する場面もあったが、ほどなくして下向きに転じた。あっさりと心理的節目の3300ポイントを割り込み、ほぼ一本調子で下げ幅を拡大した。国内複数の地域で新型コロナウイルスの感染が再拡大するなか、行動制限が再び強化されれば、景気後退リスクが高まることへの懸念が地合いを悪化させた。

　セクター別では、半導体、医療サービス、バッテリー素材、バッテリーが安い。半面、風力発電設備、鉄道・有料道路、建設が買われた。

　上海B株指数は0.3％安の304.46ポイント、深センB株指数は0.17％安の1201.85ポイント。

ハンセン指数
　引値：20869.09ポイント
　前日比：-255.11ポイント
　騰落率：-1.21％

中国企業指数
　引値：7199.61ポイント
　前日比：-121.30ポイント
　騰落率：-1.66％

レッドチップ指数
　引値：3852.98ポイント
　前日比：-6.62ポイント
　騰落率：-0.17％