8日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.25%安の3356.08ポイントだった。深セン成分指数は0.61%安の12857.13ポイントと4日続落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆293億6300万元だった。
上海総合指数は高く始まったものの、買い一巡後は前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい展開となった。中国当局の景気刺激策に期待する買いが続いた半面、節目の3400ポイントが上値抵抗として意識された上、来週は中国の2022年4−6月期国内総生産(GDP)や6月の経済指標の発表が相次ぐとあって積極的な買いが手控えられたもよう。中国本土で新型コロナウイルスの防疫装置が再び強化されれば、経済活動が低迷するとの懸念もくすぶった。
セクター別では、電池、クリーンエネルギー発電設備、軍需関連、化学肥料が売られた。一方、漢方薬、コンシューマーエレクトロニクス、通信サービス、インターネットサービスが買われた。
A株市場では、車載リチウム電池メーカーの国軒高科(
002074)と自動車部品メーカーの浙江世宝(
002703)がストップ安を付けた。リチウム電池材料を手掛ける寧波杉杉(
600884)、風力発電機器の新疆金風科技(
002202)、太陽電池用単結晶シリコンの隆基緑能科技(
601012)も安い。完成車メーカーはBYD(
002594)、重慶長安汽車(
000625)、広州汽車集団(
601238)、宇通客車(
600066)が売られた半面、江鈴汽車(
000550)がストップ高を付け、上海汽車集団(
600104)も上昇するなど明暗を分けた。医薬品株の上海復星医薬(
600196)と東阿阿膠(
000423)、電子機器製造受託の立訊精密工業(
002475)も買われた。
上海B株指数は0.47%高の308.35ポイント、深センB株指数は0.04ポイント高の1214.58ポイントとともに続伸した。