7日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続落。前場終値は前日比0.41％安の21498.91ポイントだった。中国企業指数は0.74％安の7490.21ポイント。メインボードの売買代金は概算で612億7000万HKドル。

　ハンセン指数は1％超下げて寄り付き、朝方に下げ幅を拡大。米国で景気後退の予兆とされる「逆イールド」が拡大したことを受け、ネット株を中心に売りが先行した。米連邦準備理事会（FRB）の積極的な金融引き締め方針を背景に、6日の米債券市場で2年債利回りが大幅に上昇して10年債利回りを上回った。もっとも、ディフェンシブ株や好決算が期待できる銘柄を物色する動きも広がり、ハンセン指数はじりじりと下げ幅を縮小。中国本土相場が上昇したことも投資家心理を支えたもよう。

　個別では、医薬品関連の阿里健康（00241）、石薬集団（01093）、薬明生物技術（02269）が大幅安。不動産株の碧桂園（02007）、恒隆地産（00101）、龍湖集団（00960）の下げが目立つ。ネット株のネットイース（09999）、石油株のCNOOC（00883）とペトロチャイナ（00857）も売られた。半面、前日売られた李寧（02331）、中国宏橋（01378）、銀河娯楽（00027）、海底撈国際（06862）などが買い直された。香港コンテナ大手の東方海外（00316）は、2022年4−6月期の売上高が前年同期比52.4％増えたことが買い材料となった。

ハンセン指数
　引値：21498.91ポイント
　前日比：-87.75ポイント
　騰落率：-0.41％

中国企業指数
　引値：7490.21ポイント
　前日比：-55.71ポイント
　騰落率：-0.74％

レッドチップ指数
　引値：3877.22ポイント
　前日比：5.31ポイント
　騰落率：0.14％

　7日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は3日ぶりに反発。前場終値は前日比0.51％安の3372.42ポイントだった。深セン成分指数は1.03％高の12943.42ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で6446億600万元だった。

　上海総合指数は安く寄り付いたものの、前場半ばにプラス圏に浮上し、上げ幅を拡大した。国内の新型コロナウイルスの感染再拡大で行動規制などが再び強化されることへの警戒感から売りが先行したが、中国当局の景気刺激策を好感する買いが次第に優勢。商務部など17の政府部門が共同で自動車の購入拡大を促す措置を新たに公表したことを受け、自動車と自動車サービスが全面高となり、地合いの改善につながった。

　セクター別では、自動車と自動車サービスのほか、非鉄金属、バッテリー、電源設備、自動車部品が高い。半面、繊維・アパレル、バイオ製品、医療機器、医療サービスが下げた。

　上海B株指数は0.56％高の307.30ポイント、深センB株指数は0.62％高の1211.52ポイント。