6日の香港市場は反落して始まるか。欧州の天然ガス相場が上昇するなかで欧州株が急落した上、米景気後退(リセッション)懸念が一段と強まったことで、香港市場でも景気敏感株を中心に売りが先行しそうだ。もっとも、米長期金利の上昇を受けてハイテク株に買いが入れば、相場全体の下支えとなるだろう。ハンセン指数は100日移動平均(5日大引け時点で21601.40ポイント)が下値のめどとして意識されそうだ。
中国と米国の関係改善への期待も続いている。中国の劉鶴副首相と米国のイエレン財務長官は北京時間5日午前にオンラインで協議し、グローバル・サプライチェーンの安定などについて意見交換した。
5日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が反落した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は続伸した。米10年債利回りが米2年債利回りを下回る逆イールドが発生したことで、リセッション入りへの警戒感が強まったものの、金利上昇局面で売られていたハイテク株は買い戻された。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は英金融大手のHSBC(
00005)や中国インターネットサービス大手のテンセント(
00700)、ネット通販大手のJDドットコム(
09618)が香港終値を下回ったものの、アリババ集団(
09988)が上回って終えた。