香港証券取引所は20日、上海市場との相互株式取引「滬港通（上海・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、上海A株に投資する「滬股通」（上海コネクト・ノースバウンド）の取引状況は次の通り。

■滬股通（香港→上海）
　当日の売買代金　544億5014万元
　　　　　買い代金　249億884万元
　　　　　売り代金　295億4130万元

■当日の売買代金上位10銘柄

                                  売買代金 買い代金

  1 貴州茅台酒（600519）               2,952    1,537

  2 隆基緑能科技（601012）             1,377      728

  3 通威（600438）                     1,281      780

  4 特変電工（600089）                 1,017      466

  5 中国旅遊集団中免（601888）           915      423

  6 招商銀行（600036）                   759      224

  7 紫金鉱業集団（601899）               734      182

  8 内蒙古伊利実業集団（600887）         642      324

  9 上海韋爾半導体（603501）             620      341

 10 陝西煤業（601225）                   597      397
   *金額単位は百万人民元

　21日の香港市場は堅調か。前日のNY市場はジューンティーンスの振替休日で休場だったこともあり、新たな買い材料に欠けるものの、欧州市場の上昇が好感されそうだ。また、中国政府の景気対策に対する期待は根強いほか、バイデン米大統領が習近平国家主席と近く会談するとも伝わっており、米中対立の緩和期待が引き続き相場の支えとなりそうだ。

　ただ、前日に発表された中国の6月の最優遇貸出金利は1年物が5カ月連続の据え置きとなり、金融緩和期待が後退したほか、米国では22−23日にパウエル連邦準備理事会（FRB）議長が議会証言を予定しており、内容を見極めようと様子見ムードが広がる可能性もありそうだ。

　20日の米株式市場は、ジューンティーンス（奴隷解放記念日）の振替休日のため休場。取引は21日（火）から再開される。