15日前場の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。前場終値は前日比1.42％高の21367.11ポイントだった。中国企業指数は2.02％高の7481.93ポイント。半日のメインボードの売買代金は概算で774億7000万HKドル。

　ハンセン指数は小高く始まり、徐々に上げ幅を広げた。前日のNY株式市場でナスダック総合が5日ぶりに反発した流れを引き継ぎ、ハイテク株の買いが先行。中国国家統計局が午前に発表した5月の主要経済指標が市場予想より強い結果となり、中国本土相場が上昇したことで買い安心感が広がった。鉱工業生産は予想に反して前年同月比で増加し、小売売上高と固定資産投資も予想から上振れした。

　個別では、保険株の中国平安保険（02318）と中国人寿保険（02628）、本土不動産株の碧桂園服務（06098）、碧桂園（02007）、中国海外発展（00688）が高い。アリババ集団（09988）と子会社の阿里健康（00241）も買われた。半面、都市ガスの新奥能源（02688）とパソコン大手のレノボグループ（00992）が大幅安。電動工具メーカーの創科実業（00669）は続落した。

ハンセン指数
　引値：21367.11ポイント
　前日比：299.12ポイント
　騰落率：1.42％

中国企業指数
　引値：7481.93ポイント
　前日比：148.32ポイント
　騰落率：2.02％

レッドチップ指数
　引値：3811.10ポイント
　前日比：53.66ポイント
　騰落率：1.43％

　15日前場の中国本土株式市場で、上海総合指数は続伸。前場終値は前日比1.41％高の3335.12ポイントだった。深セン成分指数は1.48％高の12201.48ポイント。上海、深セン両市場の半日の売買代金は概算で7772億600万元だった。

　上海総合指数はプラス圏で推移した。午前に発表された小売売上高や鉱工業生産、固定資産投資などの主要経済指標がいずれも予想を上振れたことが投資家心理を強気に傾けた。米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果発表を前に様子見ムードが広がり、相場の重しとなったものの、指数は心理的節目の3300ポイントにのせて前場の取引を終えた。セクター別では、保険、教育、証券、造船などが全面高となった。半面、化学肥料や石油、採掘が売られた。

　上海B株指数は0.33％高の309.83ポイント、深センB株指数は0.76％高の1156.98ポイントだった。