15日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。中国当局の景気対策に対する根強い期待が相場を支えている。ただ、日本時間午前11時には中国の鉱工業生産や小売売上高など主要経済指標の発表が控えているほか、今晩には米連邦公開市場委員会（FOMC）が政策金利を発表する予定で、様子見ムードも広がっているもよう。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.61％高の3309.08ポイントで推移している。セクター別では、証券、保険、造船が全面高となっている。半面、石炭、石油、採掘などが売られている。

　15日の香港市場でハンセン指数は続伸して始まった。前日のNY株式市場でハイテク株主体のナスダック総合が5日ぶりに反発し、買いの勢いが香港市場に波及したもよう。もっとも、香港時間の16日未明に米連邦公開市場委員会（FOMC）の結果発表を控え、利上げ加速への警戒感もくすぶっている。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.53％高の21179.48ポイントで推移している。個別では、大型ネット株のアリババ集団（09988）、JDドットコム（09618）、美団（03690）が買われて相場の上昇を主導。半面、不動産開発の華潤置地（01109）や中国海外発展（00688）、都市ガスの新奥能源（02688）が売られている。

上海総合指数
　始値：3289.10ポイント
　前日比：0.19ポイント
　騰落率：0.01％

上海B株指数
　始値：309.08ポイント
　前日比：0.26ポイント
　騰落率：0.08％

深セン成分指数
　始値：12052.74ポイント
　前日比：28.95ポイント
　騰落率：0.24％

深センB株指数
　始値：1150.37ポイント
　前日比：2.06ポイント
　騰落率：0.18％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4228.29ポイント
　前日比：5.98ポイント
　騰落率：0.14％