14日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅ながら4営業日ぶりに反発。終値は前日比0.41ポイント高の21067.99ポイントだった。中国企業指数は6.91ポイント(0.09%)安の7333.61ポイント。メインボードの売買代金は概算で1330億4000万HKドル。
ハンセン指数は続落して始まったものの、アジア時間きょうのダウ平均先物と中国本土相場の上昇を受けて投資家心理が改善。後場には前日終値付近でもみ合う展開となり、始値で割り込んでいた心理的節目の21000ポイントを回復して終えた。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ観測を背景に、前場は前日の米株安を受けた売りが先行したが、下値のめどとして意識された50日移動平均(大引け時点で20946.44ポイント)を割り込む水準では下げ渋った。セクター別では公共事業と金融が上げた半面、工業と素材が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、銀行株の中銀香港(
02388)とハンセン銀行(
00011)、HSBC(
00005)が買われて相場を支えた。前日に売られた美団(
03690)と農夫山泉(
09633)、龍湖集団(
00960)は反発した。半面、ネット通販大手のアリババ集団(
09988)の下落が重荷。ガラスメーカーの信義ガラス(
00868)と傘下の信義光能(
00968)の下げもきつい。電動工具の創科実業(
00669)は大幅に続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.06%安の4595.74ポイントと小幅に続落。13日から構成銘柄となっている蔚来集団(
09866)が5%超下落したほか、万国数拠(
09698)、華虹半導体(
01347)、BYDエレクトロニック(
00285)が売られた。一方、センスタイム(
00020)が10.50%高と急反発。京東健康(
06618)、理想汽車(
02015)も高い。