14日の中国本土株式市場で上海総合指数は続落スタート。前日の米株安や米長期金利の上昇を嫌気。為替市場で米ドル高・人民元安が進み、資金の流出が警戒されているもよう。北京市や上海市の新型コロナウイルスの感染再拡大を受けて行動制限を強化する動きが出ており、景気回復への期待が後退したことも地合いを悪化させている。

　指数は日本時間午前10時42分現在、前日比0.76％安の3230.86ポイントで推移。セクター別では、セクター別では、貴金属、風力発電設備、軍需関連、バッテリー素材が安い。半面、酒造の一角が堅調。

　14日の香港市場でハンセン指数は続落して始まった。幅広いセクターで売りが先行し、始値で心理的節目の21000ポイントを割り込んだ。米国の金融引き締めの加速への警戒感から13日の米株式相場が下落した流れを引き継いだ。先週末10日の米5月消費者物価指数（CPI）が40年ぶりの高い伸びとなったことで、今週の米連邦公開市場委員会（FOMC）での大幅利上げの警戒感が強まった。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比1.00％安の20857.19ポイントで推移。個別では、ネット通販大手のアリババ集団（09988）や、ビール大手のバドワイザーAPAC（01876）、自動車メーカーのBYD（01211）と吉利汽車（00175）が売られている。半面、都市ガス大手の新奥能源（02688）が買われている。

上海総合指数
　始値：3224.21ポイント
　前日比：-31.34ポイント
　騰落率：-0.96％

上海B株指数
　始値：307.65ポイント
　前日比：-1.21ポイント
　騰落率：-0.39％

深セン成分指数
　始値：11854.17ポイント
　前日比：-145.14ポイント
　騰落率：-1.21％

深センB株指数
　始値：1129.09ポイント
　前日比：-0.98ポイント
　騰落率：-0.09％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4143.22ポイント
　前日比：-46.13ポイント
　騰落率：-1.1％