週明け13日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3営業日続落。終値は前営業日比3.39%安の21067.58ポイントだった。中国企業指数は3.54%安の7340.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1593億9000万HKドル。
ハンセン指数は、前週末のNY市場が大幅下落した流れを引き継ぎ、終日マイナス圏で軟調に推移し、一時、心理的節目の21000ポイントを下回る場面もあった。米国の5月消費者物価指数(CPI)が予想を上回り、約40年ぶりの強い伸びとなったほか、6月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が過去最低を記録したことで、インフレ高進懸念や景気後退懸念が強まった。14−15日には米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる予定で、結果を見極めようと様子見ムードも広がった。指数は終値で節目を守ったものの、5月27日以来、約2週ぶり安値水準だった。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(
09988)が約8%下げたほか、美団(
03690)やテンセント(
00700)が売られて相場の下げを主導。碧桂園(
02007)や信義光能(
00968)の下落も目立った。サンズ・チャイナ(
01928)や銀河娯楽(
00027)などカジノ株も売られた。上昇は電能実業(
00006)と長江インフラ(
01038)の2銘柄のみだった。
この他では、実質筆頭株主などがA株最大8868万株の売却を計画していると明らかにした無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が10%超下落。中遠海運能源運輸(
01138)や華能国際電力(
00902)も安かった。半面、2カ国語ライブコマースの人気が上昇していると伝わった新東方在線科技(
01797)が40%近く上昇した。