9日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.66%安の21869.05ポイントだった。中国企業指数は0.95%安の7606.35ポイント。メインボードの売買代金は概算で1637億HKドル。
ハンセン指数は高く寄り付き、朝方には100日移動平均(大引け時点で22060.56ポイント)を小幅ながら上回る場面があった。ただ、前日は終値ベースで4月6日以来ほぼ2カ月ぶりの高値を付けただけに、次第に利益確定売りに押され、下げに転じた。8日のNY市場で米10年債利回りが再び3%台に上昇し、ダウ平均など主要株価指数が反落したことも売り材料。結局、ハンセン指数は前日に回復していた22000ポイントを割り込んで終えた。5月の中国物価統計の発表をあすに控え、結果を見極めたい投資家は積極的な売買を見送ったもよう。午前に発表された同月の中国貿易統計は、米ドル建て輸出入の前年同月比伸び率が市場予想を上回ったものの、市場の反応は限られた。
ハンセン指数構成銘柄では、時価総額が大きいHSBC(
00005)と美団(
03690)が売られ、相場の重荷だった。前日高かった海底撈国際(
06862)と舜宇光学科技(
02382)、華潤ビール(
00291)は反落。スポーツ用品の安踏体育用品(
02020)と李寧(
02331)も安い。半面、不動産株の上昇が目立ち、碧桂園服務(
06098)と碧桂園(
02007)、龍湖集団(
00960)、中国海外発展(
00688)、華潤置地(
01109)がそろって買われた。アリババ集団(
09988)とCNOOC(
00883)は続伸した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は1.43%安の4749.57ポイントと反落。BYDエレクトロニック(
00285)や京東健康(
06618)、衆安在線財産保険(
06060)の下げがきつい。一方で万国数拠(
09698)、トリップ・ドットコム(
09961)が続伸した。