8日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に反発。終値は前日比2.24%高の22014.59ポイントだった。中国企業指数は2.84%高の7679.60ポイント。メインボードの売買代金は概算で1840億2000万HKドル。
ハンセン指数は次第に下値を切り上げる展開。心理的節目の22000ポイント付近で上値が伸び悩む場面があったものの、結局は同水準を上抜けて引けた。終値は4月6日以来ほぼ2カ月ぶりの高値圏となった。前日に米株式相場が上昇した流れを引き継ぎ、米長期金利の上昇が一服したことでハイテク株を買い直す動きが広がったもよう。中国当局が国産オンラインゲーム60本を新たに認可したことを受け、ゲーム業界の行政リスクに対する市場の懸念が和らいだ上、中国での経済活動の再開期待から買いが入った。セクター別では、情報技術と医療・ヘルスケア、エネルギーが高かった半面、公共事業が下げた。
ハンセン指数構成銘柄では、アリババ集団(
09988)と子会社の阿里健康(
00241)が10%超上昇し、ネット株のテンセント(
00700)、美団(
03690)、JDドットコム(
09618)、ネットイース(
09999)がそろって大きく買われた。医薬品関連の薬明生物技術(
02269)と中国生物製薬(
01177)、カジノ株の銀河娯楽(
00027)とサンズ・チャイナ(
01928)も高い。半面、香港地場株のホンコン・チャイナガス(
00003)と中銀香港(
02388)が安い。豚肉大手の万洲国際(
00288)は続落した。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は4.76%高の4818.36ポイントと反発。動画配信プラットフォームのビリビリ(
09626)が急騰したほか、データセンターの万国数拠(
09698)、ネット小説アプリの閲文集団(
00772)が大幅高だった。一方、白物家電の海爾智家(
06690)、半導体ファウンドリーの華虹半導体(
01347)とSMIC(
00981)が逆行安。