8日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。前日の米株高が好感されているほか、中国の景気下支え対策に対する期待が買いを支えている。ただ、指数は前日まで2日連続で約2カ月ぶり高値を更新しているとあって、利益確定の売りが相場の重しとなっているもよう。

　指数は日本時間午前10時36分現在、前日比0.19％高の3248.05ポイントで推移している。セクター別では、電力やバッテリー素材、ゲームなどが買われる半面、風力発電設備や太陽光発電設備、医薬品販売などが売られている。

　8日の香港市場でハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ、反発して始まった。米長期金利の上昇が一服したことで、香港などの新興市場から資金が流出するとの懸念が和らいだ。中国の景気下支え策に対する期待も根強い。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比1.33％高の21817.88ポイントで推移している。個別では、ネット株のアリババ集団（09988）、阿里健康（00241）、美団（03690）、JDドットコム（09618）が大幅に続伸。カジノ株の銀河娯楽（00027）とサンズ・チャイナ（01928）も買われている。半面、衛生用品の恒安国際集団（01044）、都市ガスの新奥能源（02688）がさえない。

上海総合指数
　始値：3245.02ポイント
　前日比：3.26ポイント
　騰落率：0.10％

上海B株指数
　始値：308.29ポイント
　前日比：0.03ポイント
　騰落率：0.01％

深セン成分指数
　始値：11947.75ポイント
　前日比：12.18ポイント
　騰落率：0.1％

深センB株指数
　始値：1123.14ポイント
　前日比：0.64ポイント
　騰落率：0.06％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4187.15ポイント
　前日比：8.02ポイント
　騰落率：0.19％