7日の香港株式市場で、ハンセン指数は反落。終値は前日比0.56%安の21531.67ポイントだった。中国企業指数は0.43%安の7467.87ポイント。メインボードの売買代金は概算で1400億8000万HKドルだった。
ハンセン指数は安く寄り付き、前場は前日終値を挟んで一進一退の方向感に乏しい値動き。後場に入るとマイナス圏で推移した。前日終値は4月8日以来およそ2カ月ぶり高値とあって、利益確定売りが優勢。米連邦準備理事会(FRB)が積極的に金融引き締めを続けるとの見方を背景に、6日のNY債券市場で米長期金利が上昇したことで地合いが悪化した。もっとも、中国で新型コロナウイルスの影響が薄れて経済活動の再開が進めば、企業の業績も上向くとの期待は根強い。インターネット・プラットフォーム企業などに対する中国当局の監督が緩むとの観測が浮上し、関連銘柄の買われて一定の下支えとなった。セクター別では、必需消費財と金融が下げた半面、医療・ヘルスケアが上げた。
ハンセン指数構成銘柄では、大型金融株のHSBC(
00005)とAIAグループ(
01299)、中国建設銀行(
00939)が売られて相場の重荷となった。前日高かったスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)と製薬の中国生物製薬(
01177)が反落。食品・飲料株の農夫山泉(
09633)、華潤ビール(
00291)、中国蒙牛乳業(
02319)がそろって売られた。半面、中国ネット通販大手のJDドットコム(
09618)とアリババ集団(
09988)、医薬品通販の阿里健康(
00241)の上昇が目立った。医薬品開発受託の薬明生物技術(
02269)、香港不動産株の恒隆地産(
00101)も買われた。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は0.05%安の4599.48ポイントと小幅に反落。前日は構成銘柄が全て上昇したが、きょうは華虹半導体(
01347)、センスタイム(
00020)、BYDエレクトロニック(
00285)などが売られた。一方、京東健康(
06618)や平安健康医療科技(
01833)が続伸した。