7日の中国本土株式市場で上海総合指数は小安く寄り付いたものの、ほどなくしてプラス圏へ浮上。前日に心理的節目の3200ポイントを回復し、約2カ月ぶり高値を更新した後とあって、利益確定売りが出やすい。半面、国内の新型コロナ感染が落ち着くなか、景気の回復や中国当局の経済対策に対する根強い期待が投資家心理を支えている。

　指数は日本時間午前10時38分現在、前日比0.23％高の3243.80ポイントで推移。セクター別では、太陽光発電設備、酒造、医療サービス、バッテリー素材が高い。半面、自動車、石炭が売られている。

　7日の香港市場で、ハンセン指数は反落して始まった。ハンセン指数の前日終値は4月8日以来およそ2カ月ぶり高値とあって、利益確定売りが出やすい。米連邦準備理事会（FRB）が積極的に金融引き締めを続けるとの見方を背景に、6日のNY債券市場で米長期金利が上昇したことも地合いを悪化させた。

　指数は日本時間午前10時32分現在、前日比0.69％安の21504.91ポイントで推移している。個別では、本土系不動産株の華潤置地（01109）と中国海外発展（00688）、龍湖集団（00960）が続落。医薬品株の中国生物製薬（01177）と石薬集団（01093）も安い。半面、中国ネット通販大手のJDドットコム（09618）、スポーツ用品の李寧（02331）が売られている。

上海総合指数
　始値：3235.42ポイント
　前日比：-0.95ポイント
　騰落率：-0.03％

上海B株指数
　始値：305.50ポイント
　前日比：-0.17ポイント
　騰落率：-0.06％

深セン成分指数
　始値：11937.28ポイント
　前日比：-0.84ポイント
　騰落率：-0.01％

深センB株指数
　始値：1122.87ポイント
　前日比：-0.14ポイント
　騰落率：-0.01％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：4165.69ポイント
　前日比：-0.40ポイント
　騰落率：-0.01％