6日の米株式市場で、中国ネット・IT株は軒並み高。中国のネット通販最大手アリババ集団（BABA）が前日比6.22％高の99.01米ドルと反発。中国の検索エンジン最大手、百度（BIDU）も2.49％高の146.99米ドルと反発した。主な中国関連ネット・IT株の6日終値は次の通り。

　■アリババ集団（BABA）：99.01米ドル（+6.22％）
　■百度（BIDU）：146.99米ドル（+2.49％）
　■トリップ・ドットコム（TCOM）：22.77米ドル（+4.79％）
　■JDドットコム（JD）：60.21米ドル（+6.53％）
　■ウェイボー（WB）：23.37米ドル（+4.10％）
　■ネットイース（NTES）：103.77米ドル（+1.35％）
　■モモ（MOMO）：6.26米ドル（+2.45％）
　■レンレン（RENN）：28.54米ドル（+0.81％）
　■滴滴出行（DIDI）：2.30米ドル（+24.32％）
　■捜狐（SOHU）：14.95米ドル（+2.05％）
　■チーター・モバイル（CMCM）：0.69米ドル（-3.07％）
　■テンセント・ミュージック（TME）：4.26米ドル（+4.67％）

　7日の香港市場は方向感の乏しい相場か。強弱材料が入り混じるなか、投資家が持ち高を一方向には傾けにくいと予想する。ハンセン指数の前日終値は4月8日以来およそ2カ月ぶり高値とあって、利益確定売りが出やすい。米連邦準備理事会（FRB）が積極的に金融引き締めを続けるとの見方を背景に、米長期金利が上昇したことで、香港など新興市場から資金が流出するとの懸念もくすぶる。

　半面、中国で新型コロナウイルスの感染者数が減少傾向にあることから、経済活動の正常化への期待が強まった。インターネット・プラットフォーム企業などに対する中国当局の監督が緩むとの観測も浮上しており、関連銘柄の買いにつながりそうだ。

　6日のNY株式相場はダウ平均が小幅に反発。ハイテク株主体のナスダック総合も反落した。同日の香港株の米国預託証券（ADR）は高安まちまち。英金融大手のHSBC（00005）や香港公益株のホンコン・チャイナガス（00003）、生保大手の中国平安保険（02318）が香港終値を下回った。一方、石油株のシノペック（00386）、アジア保険会社のAIAグループ（01299）、中国ネット通販大手のJDドットコム（09618）が上回って終えた。

　香港証券取引所は6日、深セン市場との相互株式取引「深港通（深セン・香港ストックコネクト）」の同日の統計を発表した。うち、香港株に投資する「港股通（深）」（深センコネクト・サウスバウンド）の取引状況は次の通り。

■港股通（深セン→香港）
　当日の売買代金　157億350万HKドル
　　　　　買い代金　84億6873万HKドル
　　　　　売り代金　72億3477万HKドル

■当日の売買代金上位10銘柄

                                  売買代金 買い代金

  1 美団（03690）                      1,457      903

  2 ﾃﾝｾﾝﾄ（00700）                       995      475

  3 薬明生物技術（02269）                669      571

  4 理想汽車（02015）                    597      469

  5 快手科技（01024）                    558      395

  6 CNOOC（00883）                       501      179

  7 李寧（02331）                        415      209

  8 中国海外発展（00688）                391       99

  9 BYD（01211）                         288      157

 10 長城汽車（02333）                    243      182
   *金額単位は百万HKドル