休場明け6日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反発。終値は前営業日比2.71%高の21653.90ポイントだった。中国企業指数は3.20%高の7499.97ポイント。メインボードの売買代金は概算で1385億1000万HKドル。
ハンセン指数は、序盤は前日終値を挟んでもみ合ったが、その後はプラス圏で堅調に推移した。バイデン米政権が中国からの輸入品に対する追加関税の一部撤廃について検討しているとの報道が投資家心理を強気に傾けたほか、中国では新型コロナウイルス新規感染者の減少傾向が続いており、上海の都市封鎖の実質解除を受けて経済活動の正常化に対する期待も相場を支えた。指数は大引け間際に一段高となり、結局、4月8日以来、約2カ月ぶり高値できょうの取引を終えた。
ハンセン指数構成銘柄では、市場予想を上回る22年1−3月期決算を発表した美団(
03690)が10%近く上昇し、相場の上げを主導。薬明生物技術(
02269)や安踏体育用品(
02020)、華潤ビール(
00291)の上昇も目立った。FTSE指数からの除外が撤回された新世界発展(
00017)も買われた。半面、信義ガラス(
00868)が6%超下げたほか、中国海外発展(
00688)や龍湖集団(
00960)など不動産株の下落も目立った。
この他では、21日に「理想L9」の発表を予定している理想汽車(
02015)が12%超上昇したほか、22年通期増収率目標(前年比65−70%増)の実現に自信を示した無錫薬明康徳新薬開発(
02359)が8%超上昇した。半面、安徽コンチセメント(
00914)や中国建材(
03323)、中国中鉄(
00390)が売られた。