27日の中国本土株式市場で上海総合指数は続伸して始まった。国務院（内閣に相当）常務会議が決めた6分野33項目の景気安定政策について、中国の李克強首相が全ての実施細則を5月末までに打ち出すよう求めたことから、中国当局による経済対策への期待が広がっている。

　指数は日本時間午前10時39分現在、前日比0.64％高の3143.05ポイントで推移している。セクター別では、バッテリー、バッテリー素材、採掘、半導体が高い。半面、造船、文化・メディア、医薬品販売が売られている。

　27日の香港市場でハンセン指数は大幅に反発して始まった。前日の米株高が好感されているほか、香港株の米国預託証券（ADR）が大幅上昇した流れを引き継ぎ、ハンセン指数は前日終値を500ポイント超上回って寄り付いた。

　指数は日本時間午前10時34分現在、前日比3.07％高の20733.09ポイントで推移している。個別では、2022年3月本決算を発表したアリババ集団（09988）が寄り付きで12％超上昇しているほか、美団（03690）やJDドットコム（09618）、テンセント（00700）などネット株が買われて相場の上げを主導している。薬明生物技術（02269）やサンズ・チャイナ（01928）も高い。

上海総合指数
　引値：3136.06ポイント
　前日比：12.95ポイント
　騰落率：0.41％

上海B株指数
　引値：305.13ポイント
　前日比：1.39ポイント
　騰落率：0.46％

深セン成分指数
　引値：11309.15ポイント
　前日比：102.33ポイント
　騰落率：0.91％

深センB株指数
　引値：1099.50ポイント
　前日比：5.07ポイント
　騰落率：0.46％

滬深300指数（CSI300指数）
　引値：4024.18ポイント
　前日比：31.14ポイント
　騰落率：0.78％