25日の香港市場は方向感の乏しい相場か。24日の米株式市場では業績不安からハイテク株が売られたものの、米長期金利は低下した。人民元相場の下落が一服したこともあって、香港などの新興市場から資金が流出するとの懸念が後退しそうだ。ハンセン指数は前日に続落し、心理的節目の20000ポイントを一時割り込む場面があった。きょうは同水準が下値支持線として意識されると予想する。また、5月に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録公表を前に、投資家が積極的な売買を手控える展開がありそうだ。
決算発表や業績見通しを受けた売買は引き続き活発に行わるだろう。きょうはハンセン指数構成銘柄の阿里健康(
00241)と石薬集団(
01093)がそれぞれ2022年3月本決算、2022年1−3月期決算を発表する。
24日のNY株式相場は高安まちまち。ダウ平均が3日続伸した半面、ハイテク株主体のナスダック総合は大幅に反落した。同日の香港株の米国預託証券(ADR)は大型ネット株のアリババ集団(
09988)とテンセント(
00700)、アジア保険会社のAIAグループ(
01299)が香港終値を下回った半面、英金融大手のHSBC(
00005)が上回って終えた。