17日の香港市場でハンセン指数は続伸してスタート。始値で心理的節目の20000ポイントを回復した。前日に上海市当局が都市封鎖（ロックダウン）を6月中に解除する方針を明らかにしたことで、景気の反転上昇への思惑買いが入ったもよう。米長期金利が落ち着くなか、高PERのハイテク株を買い直す動きも相場を押し上げた。

　指数は日本時間午前10時40分現在、前営業日比1.54％高の20257.08ポイントで推移。2022年1−3月期決算をきょう発表するJDドットコム（09618）などネット株の上昇が目立ち、ネットイース（09999）、アリババ集団（09988）、テンセント（00700）がそろって買われている。銀行株の招商銀行（03968）、パソコン大手のレノボグループ（00992）も高い。半面、前日高かった不動産株の碧桂園（02007）と碧桂園服務（06098）が反落している。

　17日の中国本土株式市場で上海総合指数は小動きで始まった。中国が新型コロナウイルス封じ込めのため厳しい行動制限をかける「ゼロコロナ」政策を巡り、景気減速懸念と規制解除後の持ち直し期待が交錯し、指数は前日終値付近でもみ合っている。

　指数は日本時間午前10時37分現在、前日比0.11％高の3077.26ポイントで推移している。セクター別では、採掘、石油、石炭などが買われる半面、建設、漢方薬、不動産サービスなどが売られている。

上海総合指数
　始値：3076.50ポイント
　前日比：2.75ポイント
　騰落率：0.09％

上海B株指数
　始値：290.64ポイント
　前日比：-0.24ポイント
　騰落率：-0.08％

深セン成分指数
　始値：11095.40ポイント
　前日比：2.03ポイント
　騰落率：0.02％

深センB株指数
　始値：1042.69ポイント
　前日比：2.03ポイント
　騰落率：0.2％

滬深300指数（CSI300指数）
　始値：3961.76ポイント
　前日比：5.22ポイント
　騰落率：0.13％