6日の香港株式市場で、ハンセン指数は大幅に3日続落。終値は前日比3.81%安の20001.96ポイントだった。中国企業指数は4.33%安の6809.52ポイント。メインボードの売買代金は概算で1178億2000万HKドル。
ハンセン指数は2%超下げて寄り付き、序盤にじりじりと下げ幅を拡大。中盤以降は心理的節目の20000ポイント付近でもみ合った。かろうじて同水準を守って引けたものの、終値は4月27日以来の安値圏だった。5日の米株式相場が前日の大幅高から一転し、急落したことで香港市場も全セクターで売りが優勢。中国景気の減速が改めて意識され、きょうの中国本土相場が大きく下げたことも嫌気された。中国共産党の中央政治局常務委員会は5日、「ゼロコロナ」政策を徹底するよう指示。「必ず上海防衛戦でも打ち勝てる」と表明し、上海市の事実上の都市封鎖(ロックダウン)が当面続くと市場で受け止められたもよう。
ハンセン指数を構成する66銘柄のうち64銘柄が下落した。不動産株の碧桂園(
02007)と碧桂園服務(
06098)、中国海外発展(
00688)、ビール大手の華潤ビール(
00291)とバドワイザーAPAC(
01876)が急落。医薬品ネット通販の阿里健康(
00241)やスマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(
02382)、電動工具メーカーの創科実業(
00669)の下げもきつい。一方、世界的パソコン大手のレノボグループ(
00992)と香港公益株の電能実業(
00006)が逆行高。
ハイテク関連銘柄で構成するハンセンテック指数は5.23%安の4036.26ポイントと4日続落。前日高かった電気自動車メーカーの小鵬汽車(
09868)と動画配信のビリビリ(
09626)がともに大幅に下げた。ネット損保の衆安在線財産保険(
06060)も安い。指数を構成する30銘柄のうち、上昇はレノボグループとキングソフト(
03888)だけ。中国当局が政府や国有企業が使っている外国製パソコンを全て国産品に交換するよう指示したとの報道を材料に買われた。